PDF・MusicXML・MEI の選び方¶
作成元で整えた見た目を保ちたいなら PDF、パート選択・移調・楽譜の情報を活用したいなら MusicXML が目安です。MEI にも対応しますが、取り込める記譜の範囲とパートの扱いが異なります。
目的に合う形式を選ぶ¶
| 形式 | 向いている使い方 | 取り込み後の違い |
|---|---|---|
| 作成元で仕上げたページ・配置のまま演奏したい | 書き出した版面を保ちます。注釈や、手動で設定する自動譜めくりを使えます。XML の音楽情報による自動設定・移調・パート追加・元ファイル更新の対象にはなりません。 | |
MusicXML(.musicxml / .xml / .mxl) |
パートを選ぶ、キーを変える、テンポや小節構造を準備に使う | PagePilot が固定ページを描き直します。複数の候補があればフルスコアやパートを選べ、別パート追加や元ファイルからの更新もできます。 |
MEI(.mei) |
対応範囲の MEI 楽譜を表示し、音楽情報を準備に使う | 単一楽章のフルスコアに対応します。移調と元ファイルからの更新は使えますが、パートの抜き出しはできません。変換できない記譜は理由を示して取り込みを止めます。 |
どの形式も同じ「楽譜ファイル」から選べます。MusicXML・MEI は固定ページを作ってから、PDF と同じライブラリの「楽譜」に保存し、普通の楽譜として開きます。「元ファイルの管理」は、保存した MusicXML・MEI を扱う補助画面です。
MuseScore・Dorico から持ち込む¶
MuseScore の .mscz / .mscx や Dorico の .dorico は制作アプリのプロジェクトファイルです。PagePilot で直接選ばず、制作アプリで PDF または MusicXML に書き出してから取り込みます。
- MuseScore のデスクトップ版: 「ファイル」→「エクスポート」で PDF または MusicXML と、書き出すパートを選びます。公式の書き出し案内を参照してください。
- Dorico のデスクトップ版: MusicXML は「ファイル」→「書き出し」→「MusicXML」でフローやレイアウトを選びます。PDF は印刷モードでレイアウトを選び、グラフィックの形式を PDF にして書き出します。MusicXML の書き出しとPDF などのグラフィックの書き出しを参照してください。
メニューや選べる項目は版・環境で異なります。iPad 版などでは、その版の公式案内を確認してください。制作アプリのすべての版・書き出し内容を完全に再現する保証はありません。
MusicXML・MEI は、作成元と同じ版面になるとは限りません¶
MusicXML・MEI は完成したページを運ぶ形式ではありません。PagePilot の書体と描画処理でページを作るので、記号・文字の配置やページ数が作成元と変わることがあります。
- 原本の改ページには従いません。
- MusicXML の原本の改段は、フルスコアなど、入力に含まれる全パートを表示するときに保ちます。フルスコアから抜き出したパートは、PagePilot が段を組み直します。
- 取り込み後のページは固定され、通常の表示中に組み直されません。
- 書き出し元が含めなかった情報、描画や MEI 変換が対応しない記譜は利用できません。詳しい取り込み・表記の制限を確認してください。
見た目が重要な楽譜は、まず短い曲で MusicXML の結果を確認するか、PDF を選んでください。同梱書体で表示できる言語と文字も案内しています。
自動設定・更新・移調を使うとき¶
MusicXML・MEI から作った楽譜で新しい曲を作ると、安全に読み取れたテンポ・拍子・ページめくりなどを初期設定へ自動反映します。読み取れない値や曖昧な反復・跳躍は推測しません。音源の演奏へ自動で時間を合わせる機能ではないため、再生して確認・調整してください。
元ファイルの更新は、使う曲ごとに変更を確認して反映します。書き込みや調整済みキューは保存済みのページ番号・位置を保つので、新しい版面とのずれを確認してください。移調後も、移調楽器・TAB 譜・打楽器などの表示を確認してください。
音符を編集したり、記譜内容を合成音で再生したりする機能はありません。音符の修正は制作アプリで行い、書き出した元ファイルから更新します。